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トップ事例紹介

コンプレッサ-の省エネ事例


 インターネットを検索したり、省エネ関連雑誌などには、機器別に多くの省エネ情報が掲載されています。

 このページでは、多くの工場で使用されているコンプレッサー、空圧機器の省エネについて、もう少し具体的に紹介させていただきます。

 そうです。「エコ・レギュレーション」ですので、機器(本体)更新については触れません。


 ここでご紹介するのは、あくまで一般的な項目です。何故か?
 それは目的や設置環境、機器等によって効果的な方法か全く異なるからです。
 既に実施されていること、シミュレーションをしてみないと効果がわからない、そもそも検討する価値がない等、お客様の環境によって千差万別なのです。
 また、すごくニッチな事項であり、この場でご紹介できない事項もたくさんあります。

 真剣に省エネに対して取り組みたいと思われるのであれば、一度お問い合わせください。
 一緒に汗を流してみませんか。



【空圧機器】

 ほとんどの工場にあると思います。コンプレッサーの方式、配管系統の状況などによって対応方法が変わってきます。
 参考になれば幸いです。

 
 設定(吐出)圧力を下げる
   消費する空気量が同じであれば、コンプレッサーの吐出圧力は低いほうが消費電力は少なくて済みます。
 現在の圧力によっても変わりますが、吐出圧力を0.6MPaGから0.1MPaG低くすると約10%、コンプレッサーの消費電力が少なくなります。
 ここで、重要なことは、前記10%は「オンロード時の省エネ率」です。アンロード時の消費電力は変わりませんので、注意が必要です。(早合点しないでください。)

 「省エネ率×コンプレッサー年間運転時間」で効果を提示している場合は約半分の効果であると思ってください。(オンロード率50%)
 生産に支障のない範囲で徐々に吐出圧力を下げてみましょう。

 漏れ箇所を修理する
   業種にもよりますが、工場の消費電力の内、コンプレッサーが占める割合は10〜30%と言われています。
 また、コンプレッサーが作る空気の10%程度が漏れているともいわれます。私の経験上、空気漏れのない現場を見たことはありません。
 また、接続部のゆるみやゴム類の劣化は避けられませんので、漏れ箇所修理は永遠のテーマですね。
 わずかでも漏れ箇所の把握は大切です。場所や部位、修理年数等の傾向をつかむことが出来ます。
 漏れ箇所から発生する損失についても数値で把握することは重要です。
 「シュー」という音はお金を捨てている場所を教えてくれています。
 空気漏れを確認したら、漏れ量を確認し、早めに修理しましょう。


 吸い込み空気温度を低くする
   空気は温まると体積が大きくなります。容積式(レシプロ、スクロール、スクリュー等)コンプレッサーの場合、吸い込み空気の体積が大きい場合、圧縮後の絶対容量は少なくなります。
 対策はコンプレッサー室の温度を上げないことです。
、具体的には、ダクトや換気扇を使用し、コンプレッサーの排熱を室内にためないことです。
 省エネのためにコンプレッサー室にエアコンを設置いている現場を見たことがありますが、エアコンの消費電力のほうが大きいので、無意味です。

 コンプレッサー内部の温度が高くなると潤滑油の劣化、コンプレッサーの停止などの故障につながりますので注意してください。
 また、一般的なコンプレッサーは周囲温度は40℃以下の環境に設置することを前提として設計されています。40℃以上の環境に設置せざるを得ない場合は、ドライヤーを含めて高温仕様等、機種選定時にメーカーに相談してください。

 コンプレッサー室圧の適正化
   メンテナンスのところでも説明しますが、コンプレッサーの吸い込み圧力が低くなると消費電力が増加します。
 コンプレッサー室に換気扇や排気ダクトが設置されている場合は特に「部屋の吸気場所と量」について見直してください。

 まず、コンプレッサー室が負圧になっていないか。
 扉を開けたときに大量の空気を吸い込んでいないか。扉が半開きの時に「ヒュー」という音がしていないか確認してください。
 次に、外気が吸い込まれる場所からコンプレッサーの排熱を排気するルートに空気の流れが出来ているかです。
 吸排気用換気扇、ガラリの仕様や場所について確認されることをお勧めします。 

 メンテナンス
   全ての機器はメンテナンスが必要です。機器外箱などについているエアーフィルター、コンプレッサー吸い込み空気用エアーフィルター、コンプレッサーオイル交換など、メーカー様が推奨する消耗品の交換、定期点検は省エネの観点はもちろん、機器寿命に大きく影響しますので、しっかりと実施しましょうね。

 配管圧力損失の見直し
   空気配管系統の圧力損失が少なければコンプレッサーの吐出圧力を低くする事ができます。配管径、構成パーツ、系統などを中心に見直してみてはいかがでしょうか。
 低圧損エアーカプラーの採用も一手です。
 (この項目は費用がかかりますので厳密には「省エネチューニング」ではありませんが、)

 この場で記載できない省エネ対策もありますので、お気軽にお問い合わせください。

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代 表 畑 博元 
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